概要
CentOSのサポート終了以降、Linuxのディストリビューションの種類を忘れてしまうことが多いので一覧表・比較表をメモ代わりに残しておく。
CentOSの後継としてはRocky LinuxとAlma Linuxが人気がある、2つの違いはほぼない。
ディストリビューション一覧
Red Hat系
ディストリビューション名 | 開発者 | 無償利用 | 長期利用 | デスクトップ利用 | サーバ利用 |
---|---|---|---|---|---|
Fedora | コミュニティ | ○ | △ | ○ | △ |
Red Hat Enterprise Linux (RHEL) | Red Hat社 | △ ※ 商用利用は有償 | ○ | △ | ○ |
CentOS stream | コミュニティ | ○ | × | × | △ |
Rocky Linux | コミュニティ | ○ | ○ | △ | ○ |
Alma Linux | コミュニティ | ○ | ○ | △ | ○ |
Debian系
ディストリビューション名 | 開発者 | 無償利用 | 長期利用 | デスクトップ利用 | サーバ利用 |
---|---|---|---|---|---|
Debian GNU/Linux | コミュニティ | ○ | ○ | ○ | ○ |
Ubuntu | Canonical社 | ○ | ○ | ○ | ○ |
Lubuntu | コミュニティ | ○ | △ | ○ | × |
Linux Mint | コミュニティ | ○ | ○ | ○ | × |
各ディストリビューションの特徴
Red Hat系
Fedora
- コミュニティによって開発されていて、Red Hat社に支援されている。
- デスクトップ向けのFedora Workstationとサーバ向けのFedora Serverがある。
- 無償かつ先進的なソフトが導入されるため、個人には人気があるが企業はあまり使わない。
- 半年ごとに新バージョンがリリースされるため、長期利用には向いていない。
Red Hat Enterprise Linux(RHEL)
- Red Hat社が開発している企業向けディストリビューション。
- 個人利用は無償だが、法人利用はサブスクリプション契約が必要。
- Fedotaの成果を取り込むので、安定したソフトウェアだけが採用される。
- 長期サポートが約束されていて、バージョンアップも数年に一度のゆっくりペース。
CentOS stream
- CentOSは2021年にサポートが停止され、RHELの開発版に近いCentOS streamが提供されるようになった。
- 次々と新バージョンがリリースされるため、長期利用には向いていない。
Rocky Linux
- 従来のCentOSに近い、長期サポートが得られるRHEL互換ディストリビューション。
- CentOSの開発者によって2020年に開始された。
Alma Linux
- Rocky Linuxと同じく、従来のCentOSに近いディストリビューション。
- 開発元であるCloudLinux社がコミュニティを支援している。
Debian系
Debian GNU/Linux
- コミュニティによって開発され、フリーソフトのみで作られているディストリビューション。
- サーバ、クライアントどちらの用途でも利用できるが、初心者には難しい。
Ubuntu
- Canonical社によって開発されている、Debianから枝分かれしたディストリビューション。
- デスクトップ版とサーバ版があるが、デスクトップ用途として人気がある。
- 半年ごとに新バージョンがリリースされるが、2年ごとにLTS版がリリースされるので長期利用にも向いている。
Lubuntu
- Ubuntuから枝分かれした多数のディストリビューションのうちの1つ。
- 軽量なデスクトップ環境LXQtを採用していて、Ubuntuよりも軽い。
Linux Mint
- DebianとUbuntuをベースとしたディストリビューション。
- 家庭用としてはUbuntuの次に人気がある。